毎日本を読もうと決めたものの、読書は1日何分くらい読めば意味があるのか、10分では短すぎるのか、1時間以上読まないといけないのか、目安が分からず迷っていませんか?
この記事では、読書の1日の目安の時間を、公的な調査や研究のデータと、生活の中で続けやすい時間の両方から解説します。
読み終えるころには、自分の生活に合った1日の読書時間を決めて、無理なく毎日続けられるようになります。
読書は1日何分?まずは10分、慣れたら30分が目安

読書に「1日何分以上」という公的な基準はなく、始めは1日10分、慣れてきたら1日30分ほどを目安にすると続けやすくなります。
10分でも、文庫本ならおよそ5〜10ページ前後読めるので、1週間続ければ1章、1か月で1冊に届くことも珍しくありません。
30分を目安にするのは、後で紹介するように、学力や健康に関する調査で「1日30分前後」がひとつの区切りになっているデータがあるからです。
ただし、どれも読書時間と結果の関係を見たもので、30分読めば必ず効果が出るという意味ではありません。

1日の読書時間の目安をデータで見る

読書時間の目安を考えるうえで参考になるデータを紹介します。
子ども:30分以上読む子は国語の正答率が高め
文部科学省と国立教育政策研究所の令和7年度全国学力・学習状況調査では、平日に読書をまったくしない小学6年生の国語の平均正答率は62.2%でした。
一方、30分以上読む子は71〜72%台で、30分を超えると正答率はほぼ横ばいになっていました。
長く読めば読むほど上がり続けるわけではないので、毎日30分ほど本を開く習慣がひとつの目安になります。
大人:1日30分ほどの読書と長生きの関係
アメリカのイェール大学の研究チームが2016年に発表した研究では、50歳以上の約3,600人を12年間追跡しました。
本を週3.5時間(1日およそ30分)まで読む人は、本を読まない人より死亡のリスクが17%低く、週3.5時間を超えて読む人は23%低かったと報告されています。
これは本を読むことと長生きの間につながりが見られたという研究で、読書が原因だと証明されたわけではありません。
大学生:読書する人の平均は1日56分
全国大学生活協同組合連合会の第61回学生生活実態調査(2025年)では、読書をする大学生の1日の平均読書時間は56分でした。
一方で、1日の読書時間が0分の学生は51.5%いて、読む人と読まない人に大きく分かれています。

読書は一日何時間まで?長く読むときの注意

休日に一日何時間も読書をしたくなることもありますが、長時間読むときは休憩を忘れないようにしましょう。
厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、パソコンなどの作業は連続1時間を超えないようにし、10〜15分の休みを入れることがすすめられています。
紙の本でも、目と首を同じ姿勢で使い続ける点は似ているので、1時間読んだら一度本を置いて、遠くを見たり体を伸ばしたりするのがおすすめです。
読書時間は長さを競うものではなく、読んだ内容が自分に残るかどうかのほうが大切です。
毎日の読書時間を決めるコツ

毎日読書を何分続けるかは、生活の中で確実に取れる時間から決めるのがコツです。
確実に取れる時間から決める
「毎日1時間」と決めても、残業や家事で守れない日が続くと、読書そのものをやめてしまいがちです。
通勤中の10分、寝る前の15分など、ほぼ毎日確保できる時間を目安にしましょう。
1日の読書時間は、多くを目指すより「毎日守れる長さ」に決めたほうが、結果として読む量は増えます。
時間ではなくページ数で決めてもいい
時間を計るのが面倒な人は、「1日10ページ」「1日1章」のように量で目標を決める方法もあります。
1時間で何ページ読めるかは人によって大きく違うので、自分のペースを知っておくと目標を立てやすくなります。
時間の作り方は読書時間の作り方|時間がない人の確保のコツと勉強時間との両立でくわしく紹介しています。

よくある質問

読書は1日5分でも意味がある?
1日5分でも、毎日本を開く習慣をつくるきっかけとしては十分に意味があります。
慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていけば、無理なく読書量を増やせます。
1日30分読むと1か月で何冊読める?
読む速さと本の厚さによって大きく変わります。
1時間に50ページ前後読む人なら、1日30分で25ページ、1か月で700ページ強になり、300ページの本なら2冊ほどが目安です。
読書時間の目安は大人と子どもで違う?
決まった基準はどちらにもありませんが、子どもは集中できる時間が短いので、10〜15分から始めるのが無理のない方法です。
学力調査では、平日30分以上読む子の国語の正答率がほぼ横ばいだったので、30分ほどを目安にするとよいでしょう。
毎日読めない日があってもいい?
読めない日があってもかまいません。
習慣についての研究でも、1回できなかった日があっても習慣が身につく過程に大きな影響はなかったと報告されているので、次の日にまた読めば大丈夫です。
読書は何時間読むと疲れる?
疲れ方は人によって違いますが、1時間以上続けて読むと、目や首、肩が疲れを感じやすくなります。
1時間に1回は休憩を入れ、休んでも痛みが続くときは医療機関に相談しましょう。
まとめ:読書は1日10分から始め、30分を目安に

読書の1日の目安の時間を振り返ります。
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 読書は1日何分? | 公的な基準はない。10分から始め、慣れたら30分が目安 |
| 30分が目安の理由は? | 学力調査で30分以上はほぼ横ばい、イェール大学の研究でも週3.5時間が区切り |
| 一日何時間まで読んでいい? | 決まりはないが、1時間ごとに10〜15分の休憩を |
| 読書時間の決め方は? | 毎日確実に取れる時間か、ページ数で決める |
読書の習慣づくり全体の流れは読書習慣のつけ方まとめ|時間・読書量・続かない・疲れる悩みの解決法にまとめています。

