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読書でストレス解消できるのはなぜ?研究の根拠と「嘘」と言われる理由

読書でストレス解消できるのはなぜ?研究の根拠と「嘘」と言われる理由 読書の効果・メリット
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本を読むと気持ちが落ち着くと感じるけれど、なぜ読書でストレス解消できるのか、その根拠になる研究や論文はあるのか、「嘘だ」という声も聞いて本当のところが知りたくなっていませんか?

この記事では、読書でストレス解消できるといわれる理由と、それを裏づける研究、「嘘」と言われてしまう理由を、分かっていることと分かっていないことに分けて解説します。

読み終えるころには、読書のストレス軽減効果をどこまで信じてよいのかが分かり、自分に合った付き合い方ができるようになります。

読書でストレス解消できるのはなぜ?「注意がそれる」ことが大きい

読書でストレス解消できるのはなぜ?「注意がそれる」ことが大きい

読書でストレス解消できる理由としてよく挙げられるのは、本の世界に没頭することで、悩みやストレスの原因から注意がそれ、気持ちが切り替わるからという説明です。

本を読むときは、文字を追い、場面や筋道を頭の中で組み立てる必要があるため、ほかのことを考える余裕が少なくなります。

その結果、仕事や人間関係の悩みから、いったん気持ちが離れやすくなると考えられています。

ただし、こうした仕組みは「よく挙げられる説明」で、脳の中で何が起きているかまで細かく確かめられているわけではありません。

読書でストレス解消できるといわれる理由
読書でストレス解消できるといわれる理由

読書がストレス軽減につながるといわれる4つの理由

読書がストレス軽減につながるといわれる4つの理由

理由1:物語に没頭して悩みから離れられる

小説を読んでいると、登場人物の気持ちや展開に意識が向き、自分の悩みを忘れている時間が生まれます。

「気づいたら1時間たっていた」という経験は、それだけ本の世界に入り込めていたしるしです。

理由2:自分のペースで進められる

動画やSNSは次々に情報が流れてきますが、本は読む速さを自分で決められます。

急かされずに進められることが、落ち着いた時間につながると考えられます。

理由3:画面や通知から離れられる

紙の本を読んでいる間は、スマホの通知やメールから物理的に離れられます。

情報が絶えず入ってくる状態から距離をとれるのも、読書が気分転換になる理由の一つです。

理由4:別の考え方に触れて気持ちが整理される

エッセイや小説で、自分と同じような悩みを抱えた人の話に触れると、「自分だけではない」と感じたり、考えを整理するきっかけになったりします。

あわせて読みたい:読書の効果|研究で分かっている読書の良さと根拠が弱い話

読書のストレス解消効果を示す研究・論文

読書のストレス解消効果を示す研究・論文

30分の読書で血圧・心拍数が下がった研究(2009年)

アメリカの大学の研究者が2009年に専門誌に発表した研究では、大学院生22人に、30分のヨガ、ユーモア(笑い)、読書をそれぞれ行ってもらい、前後でストレスを測りました。

その結果、どの方法でも血圧と心拍数、ストレスの自己評価が下がり、3つの方法の効果に差はなかったと報告されています。

読書がヨガなどと同じくらい手軽なストレス対策になりうることを示した研究ですが、人数が少なく、30分の直後の変化しか見ていない点には注意が必要です。

研究から言えること・言えないこと

この研究から言えるのは、「短い時間の読書で、その場のストレスの指標が下がることがある」ということです。

読書を続けると長い期間ストレスに強くなる、といったことまでは、この研究からは言えません。

ヨガ・笑い・読書を比べた2009年の研究
ヨガ・笑い・読書を比べた2009年の研究

「読書でストレス解消」は嘘?そう言われる理由

「読書でストレス解消」は嘘?そう言われる理由

「6分で68%」の数字に根拠がない

読書のストレス解消でよく使われる「6分の読書でストレスが68%減る」という数字は、2009年にイギリスの民間の研究会社が行った調査とされるもので、査読を受けた論文として確認できません。

分かりやすい数字が広まりすぎたことで、「根拠がないのでは」「嘘ではないか」と疑われるようになっています。

人によっては読書がストレスになる

文字を読むのが苦手な人や、目が疲れている人にとっては、読書そのものが負担になることがあります。

「読書でストレス解消できる」は、すべての人に当てはまるわけではありません。

内容によっては気持ちが沈むこともある

悲しい物語や重いテーマのノンフィクションは、心を動かす一方で、読後に気持ちが沈むこともあります。

気分転換が目的なら、今の気分に合った本を選ぶことが大切です。

ストレス解消に向いた読み方は読書のストレス解消効果|「6分で68%減」は本当か・研究で分かることで紹介しています。

読書でストレス解消は嘘と言われる理由
読書でストレス解消は嘘と言われる理由

よくある質問

よくある質問

読書のストレス解消効果は科学的に証明されている?

30分の読書でストレスの指標が下がったという研究はありますが、人数が少なく、「証明された」と言えるほどの研究の積み重ねはまだありません。

「効果が期待できる気分転換の方法」と考えるのが正確です。

「6分で68%」の論文はある?

学術誌に掲載された論文としては確認できません。

民間の研究会社による調査とされ、方法や人数も詳しく公開されていないため、根拠としては弱い数字です。

読書と音楽、ストレス解消にいいのはどっち?

どちらがよいかを比べた信頼できる研究は、調べた範囲では見つかりませんでした。

その日の気分や疲れ方に合わせて、読書と音楽を使い分けるのがおすすめです。

なぜ小説がストレス解消に向いているといわれる?

物語に没頭しやすく、悩みから注意がそれやすいからだとよく説明されます。

実用書でも、好きな分野の本なら同じように気分転換になります。

ストレスがひどいときも読書がいい?

強いストレスで眠れない、気分の落ち込みが続くといったときは、読書で何とかしようとせず、医療機関などの専門家に相談してください。

読書は、日常の小さなストレスをやわらげる手段の一つと考えましょう。

まとめ:読書のストレス解消は「没頭」がカギ、数字は過信しない

まとめ:読書のストレス解消は「没頭」がカギ、数字は過信しない

読書でストレス解消できる理由と根拠を振り返ります。

知りたいこと 答え
なぜストレス解消できる? 本に没頭して悩みから注意がそれる、という説明が多い
研究の根拠 30分の読書で血圧・心拍数・自己評価が下がった(22人)
嘘と言われる理由 「6分で68%」が査読論文として確認できない
注意点 人や本の内容によっては逆に疲れることもある

読書のストレス解消効果は、魔法のような数字ではなく、本に没頭する時間がくれる小さな気分転換です。

研究の中身をもっと知りたい方は読書効果のエビデンスまとめ|研究・論文で分かっていることと限界も参考にしてください。

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