夏休みや冬休みに読書感想文の宿題が出て、「小学生の子どもにどんな本を選べば書きやすいの?」と、図書館や書店の棚の前で迷っていませんか?
この記事では、読書感想文におすすめの本を小学生の学年別に紹介し、書きやすい本を見分ける選び方のポイントや、課題図書の探し方もあわせて解説します。
読み終えるころには、子どもの学年と読む力に合った1冊を自信を持って選べるようになり、「本は読んだのに感想が書けない」という失敗を防げるようになります。
読書感想文におすすめの本|小学生は「学年+子どもの興味」で選ぶ

小学生の読書感想文には、学年に合った長さで、主人公の気持ちの変化がはっきり描かれ、子ども自身の体験と重ねやすい本がおすすめです。
感想文が書けない原因の多くは、書く力より本選びにあります。
話が難しすぎると内容を追うだけで精一杯になり、逆にやさしすぎたり出来事が少なすぎたりすると、書くことが見つかりません。
この記事で紹介する本は、書名・作者・出版社を出版社の公式サイトなど複数の情報で確かめた、長く読まれている作品です。
最終的には、子どもが表紙やあらすじを見て「読んでみたい」と思えるかどうかを優先してください。

読書感想文が書きやすい本の選び方

学年別の本を見る前に、書きやすい本に共通するポイントを押さえておきましょう。
主人公の気持ちが大きく動く本
主人公が迷ったり、失敗したり、勇気を出したりする場面がある本は、「自分ならどうするか」を考えやすくなります。
気持ちの変化がはっきりしているほど、感想文の中心になる場面を選びやすくなります。
子どもの生活と重なる本
友だち・家族・学校・動物など、子どもの身近な世界が出てくる本は、自分の体験と結びつけやすい本です。
感想文で大切な「自分にも似たことがあった」という段落が、自然に書けます。
学年に合った長さの本
読むのに時間がかかりすぎる本は、読み終えるころには最初の感想を忘れてしまうので避けましょう。
低学年は絵本や短いお話、中学年は章に分かれた児童書、高学年は長編にも挑戦、というのがひとつの目安です。
低学年(1・2年生)におすすめの本

低学年は、絵の力を借りながら、登場人物の気持ちを想像できる本がおすすめです。
『ふたりはともだち』アーノルド・ローベル
がまくんとかえるくんの友情を描いた短いお話が5つ入った本で、三木卓の訳で文化出版局から出ています。
1話が短いので、気に入った1話を選んで「自分と友だち」のことを書けます。
『100万回生きたねこ』佐野洋子
100万回生まれ変わっても、だれのことも好きにならなかったねこが、白いねこと出会って変わっていく絵本です(講談社)。
大人が読んでも考えさせられる絵本で、「大切な人」について親子で話しながら書く材料にできます。
『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット
どうぶつ島にとらわれたりゅうの子どもを助けに、エルマーが冒険に出るお話です(福音館書店、わたなべしげお訳)。
読み聞かせから始めて、1人で読む練習にもなる、低学年から中学年まで長く楽しめる本です。
中学年(3・4年生)におすすめの本

中学年は、少し長いお話を自分で読み切り、主人公と自分を比べて考えられる本がおすすめです。
『はれときどきぶた』矢玉四郎
日記にでたらめを書いたら、それが本当に起こってしまう、3年生の男の子のゆかいなお話です(岩崎書店)。
日記や作文という子どもに身近な題材なので、「自分ならどんなことを書くか」と想像をふくらませて書けます。
『ルドルフとイッパイアッテナ』斉藤洋
トラックに乗って知らない町に来てしまった黒ねこルドルフが、ボスねこのイッパイアッテナと出会い、たくましく生きていく物語です(講談社)。
字を覚えることの大切さや、友だちとの別れなど、書けるテーマがたくさんあります。
『ごんぎつね』新美南吉
いたずらばかりしていたきつねのごんが、兵十へのつぐないを続ける物語で、絵本や童話集などで読めます。
最後の場面の兵十の言葉から、「気持ちが伝わらないくやしさ」について考えを深められます。
3年生向けの書き方は読書感想文の書き方【小学生3年生】構成と例文|書き出しのコツで紹介しています。
高学年(5・6年生)におすすめの本

高学年は、物語のテーマについて自分の意見を持てる、少し長めの本に挑戦してみましょう。
『二分間の冒険』岡田淳
主人公の悟が、元の世界ではたった2分間のうちに、不思議な世界で「この世界でいちばんたしかなもの」を探す冒険をするファンタジーです(偕成社)。
仲間と力を合わせることや、たしかなものとは何かについて、自分なりの答えを書けます。
『西の魔女が死んだ』梨木香歩
学校に行けなくなったまいが、祖母のもとで「魔女修行」をしながら、自分で決めることの大切さを学ぶ物語です(新潮文庫)。
家族との関わりや、自分の気持ちとの向き合い方について考えを深められます。
『ワンダー』R・J・パラシオ
生まれつき顔に障害のあるオーガストが、初めて学校に通い始めてからの日々を描いた物語です(ほるぷ出版、中井はるの訳)。
オーガストだけでなく、まわりの友だちの視点からも語られるので、「自分ならどうするか」を多くの立場から考えられます。
5年生の書き方は読書感想文の書き方【小学生5年生】例文と構成|高学年らしく書くコツで解説しています。

課題図書から選ぶ方法

学校で課題図書を読むように言われた場合や、どれを選ぶか迷ったときは、青少年読書感想文全国コンクールの課題図書から選ぶ方法もあります。
課題図書は学年の区分ごとに決まっている
課題図書は、主催の全国学校図書館協議会と毎日新聞社が、小学校低学年・中学年・高学年、中学校、高等学校の区分ごとに選んでいます。
第72回(2026年度)は、小学校の各区分でそれぞれ4冊が選ばれており、書名や出版社は全国学校図書館協議会の公式サイトで確認できます。
課題図書でなくても応募できる
コンクールには、課題図書を読んで書く「課題読書」のほかに、自分で選んだ本で書く「自由読書」の部もあります。
自由読書では、教科書・雑誌・日本語以外で書かれた本などは対象外で、電子書籍も応募できないので、紙の本を選びましょう。
課題図書かどうかより、子どもが自分の言葉で感想を書ける本かどうかを優先して選ぶのがおすすめです。

よくある質問

小学生の読書感想文に絵本を選んでもいい?
学校の指定がなければ、絵本でも問題ありません。
コンクールの自由読書でも絵本は対象で、低学年は特に、絵から登場人物の気持ちを読み取れる絵本が書きやすい本です。
読書感想文の本は子どもに選ばせたほうがいい?
親が候補を2〜3冊にしぼり、最後は子どもに選ばせる方法がおすすめです。
自分で選んだ本のほうが最後まで読む意欲が続き、「この本を選んだ理由」も書きやすくなります。
シリーズものの本で感想文を書いてもいい?
コンクールの公式Q&Aでは、シリーズの1冊だけでも、全巻を読んで書いてもよいとされています。
学校の宿題では、先生の指定がないかを確認してから選びましょう。
読書が苦手な小学生にはどんな本がいい?
短いお話がいくつか入った本や、絵の多い本から始めると、読み切る自信がつきます。
好きな動物や乗り物、スポーツが出てくる本など、興味のある分野から選ぶのも効果的です。
学年より上の本を選んでもいい?
子どもが読みたいと思い、内容を理解できるなら、学年より上の本でもかまいません。
ただし、内容を追うだけで精一杯になりそうなときは、学年に合った本のほうが感想を書きやすくなります。
読書感想文のおすすめの本はどこで探せばいい?
学校図書館や公共図書館の司書に相談すると、学年や興味に合った本を紹介してもらえます。
夏休み前には、図書館や書店で課題図書や読書感想文向けの本のコーナーが作られることも多いです。
まとめ:学年別のおすすめの本と選び方

小学生の読書感想文におすすめの本をふり返ります。
| 学年 | おすすめの本 |
|---|---|
| 低学年(1・2年生) | 『ふたりはともだち』『100万回生きたねこ』『エルマーのぼうけん』 |
| 中学年(3・4年生) | 『はれときどきぶた』『ルドルフとイッパイアッテナ』『ごんぎつね』 |
| 高学年(5・6年生) | 『二分間の冒険』『西の魔女が死んだ』『ワンダー』 |
| 選び方 | 気持ちが動く・生活と重なる・学年に合った長さ |
| 課題図書 | 区分ごとに選ばれている。自由読書で好きな本を選んでもよい |
本が決まったら、書き方は読書感想文の書き方【小学生】|学年別のポイントと短い例文を参考に進めてみてください。

