読書感想文を書くことになったけれど、どんな本を選べば書きやすいのか、小説がいいのか評論がいいのか、部活や歴史の本でもいいのか、迷っていませんか?
この記事では、読書感想文におすすめの本を、書きやすい本の選び方と、物語・部活・歴史・評論などジャンル別の名作に分けて紹介します。
読み終えるころには、自分の興味と学年に合ったジャンルと本が決まり、その本で何を書けばいいかの見当もつけられるようになります。
読書感想文のおすすめの本は「自分の体験と重ねられる本」

読書感想文におすすめの本は、話題の本や有名な本ではなく、登場人物の悩みや出来事を自分の体験と重ねられる本です。
感想文の中心になるのは、「本を読んで自分がどう感じ、どう考えたか」です。
自分と重なる部分がある本なら、「自分だったらどうするか」「似たことがあった」と書く材料が自然に見つかります。
反対に、どんなに評価の高い本でも、読んで心が動かなければ、感想文はあらすじばかりになってしまいます。
この記事で紹介する本は、出版社のサイトと書店・書誌サイトで書名・著者・出版社を確かめた作品です。

読書感想文が書きやすい本の選び方

本を選ぶときは、次の4つのポイントを確かめてみてください。
1.主人公の年齢や立場が近い
自分と同じくらいの年齢の主人公や、同じような悩みを持つ登場人物がいる本は、気持ちを想像しやすくなります。
2.読み終えて考えたくなる
「どうしてあんなことをしたんだろう」「自分なら違う選択をする」と考えたくなる本は、感想文の中心になる問いが見つかりやすい本です。
3.自分の好きなことに関係がある
部活動や趣味、将来の夢に関係する本なら、自分の経験と結びつけて書けます。
4.最後まで読み切れる
分厚い本を選んで読み切れないと、感想文は書けません。
読む時間が限られているときは、短めの本や短編集を選びましょう。
読書感想文におすすめのジャンルと、その書き方

ジャンルによって、感想文で書きやすいポイントが変わります。
| ジャンル | 書きやすいポイント |
|---|---|
| 物語・小説 | 登場人物の気持ちと自分の体験を比べる |
| 部活・スポーツ | 自分の部活動や挑戦の経験と重ねる |
| 歴史・伝記 | 人物の生き方と今の自分の生活を比べる |
| 評論・ノンフィクション | 筆者の意見に賛成か反対かを考える |
小説が苦手な人は、ノンフィクションや評論のほうが、自分の意見を書きやすいこともあります。
物語・小説のおすすめ本

学年を問わず読みやすく、感想の材料が見つかりやすい物語です。
『星の王子さま』サン=テグジュペリ(岩波少年文庫、内藤濯訳)
サハラ砂漠に不時着した飛行士が、小さな星からやってきた王子さまと出会う物語です。
大人になると見えなくなるもの、大切なものとは何かについて、年齢に応じて違う感想が書けます。
『西の魔女が死んだ』梨木香歩(新潮文庫)
学校へ行けなくなった中学生のまいが、祖母のもとで過ごすひと月あまりを描いた物語です。
自分で決めること、家族との関わりについて考えられます。
あわせて読みたい:読書感想文の書き方【小学生】|学年別のポイントと短い例文
読書感想文に部活の本を選ぶなら

部活動に打ち込んでいる人は、部活の本を選ぶと、自分の経験をそのまま感想文に生かせます。
『一瞬の風になれ』佐藤多佳子(講談社文庫)
高校の陸上部を舞台に、短距離とリレーに打ち込む部員たちを描いた物語で、2007年に本屋大賞を受賞しました。
仲間と一つの目標を目指すことや、ライバルとの関係について書きやすい作品です。
『風が強く吹いている』三浦しをん(新潮文庫)
大学の陸上部に集まった10人が、箱根駅伝を目指して走る物語です。
「速く」ではなく「強く」走るとはどういうことか、チームで挑む意味を考えられます。
『くちびるに歌を』中田永一(小学館文庫)
長崎県五島列島の中学校の合唱部を舞台に、部員たちがそれぞれの悩みと向き合う物語です。
文化部の人や、友だちとのすれ違いに悩んだことがある人に向いています。
坂本龍馬の読書感想文なら『竜馬がゆく』

歴史が好きな人は、歴史小説や伝記で感想文を書くのもおすすめです。
『竜馬がゆく』司馬遼太郎(文春文庫・全8巻)
幕末に活躍した坂本龍馬の生涯を描いた長編の歴史小説で、作品の中では「竜馬」と表記されています。
全8巻と長いので、感想文の締め切りまでに読み切れるかを考えて選びましょう。
歴史小説には作者の想像で書かれた部分もあるので、感想文では「史実では〜」と断定せず、「この小説の竜馬は〜」と書くのが安全です。
全巻を読み切る時間がないときは、坂本龍馬の伝記や、幕末の人物を紹介した本を選ぶ方法もあります。

読書感想文におすすめの評論・ノンフィクション

評論やノンフィクションは、筆者の意見に対して自分の考えを書けるので、中学生・高校生に向いています。
『14歳からの哲学 考えるための教科書』池田晶子(トランスビュー)
言葉、自分とは何か、死、友情、社会など、30のテーマについて、身近な言葉で考え方を示した本です。
気になるテーマを一つ選び、筆者の考えに賛成か反対かを書くと、評論らしい感想文になります。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ(新潮文庫)
イギリスに住む著者が、元底辺中学校に通う息子の日常を通して、差別や多様性の問題を描いたノンフィクションで、2019年に「Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」を受賞しました。
自分の学校生活と比べながら、違いを認め合うことについて考えられます。
『夜と霧 新版』ヴィクトール・E・フランクル(みすず書房、池田香代子訳)
精神科医の著者が、ナチスの強制収容所での体験を記録した本です。
極限の状況で人は何を支えに生きるのかを考えられ、高校生の感想文に向いています。
評論やノンフィクションで感想文を書くときは、内容をまとめるだけで終わらせず、筆者の意見に対する自分の考えを必ず書きましょう。
感想文の書き方の基本は読書感想文の書き方|構成・書き出し・原稿用紙のルールを5ステップでで紹介しています。
学年別のおすすめ本は読書感想文のおすすめの本【中学生】|学年別の名作と課題図書、高校生の書き方は読書感想文の書き方【高校生】|評価される構成と書き出し・名前の書き方もあわせてどうぞ。

よくある質問

読書感想文にはどんなジャンルの本がおすすめ?
物語、部活・スポーツ、歴史、評論・ノンフィクションなど、どのジャンルでも感想文は書けます。
自分の体験や興味と重ねられるジャンルを選ぶと、書く材料が見つかりやすくなります。
評論の本で読書感想文を書いてもいい?
評論でも書けます。
筆者の意見に賛成か反対かをはっきりさせ、その理由を自分の経験や考えから書くと、読みごたえのある感想文になります。
部活の本は読書感想文に向いている?
自分の部活動の経験と重ねやすいので、感想文に向いています。
練習でつらかったことや、仲間との関係など、本と自分の体験を比べて書いてみましょう。
長い本しか読みたいものがないときは?
締め切りまでに読み切れるかを先に考えましょう。
読み切れそうにないときは、同じテーマの短い本や、シリーズの1冊目だけで書けるかを先生に相談してみてください。
コンクールに出すなら課題図書のほうがいい?
青少年読書感想文全国コンクールには、課題図書で書く「課題読書」と、自由に選んだ本で書く「自由読書」があり、どちらにも応募できます。
自由読書では、教科書や雑誌、課題図書などは対象外とされているので、応募要項を確認してください。
読んだことのある本で書いてもいい?
以前読んだ本でも、もう一度読み直してから書けば問題ありません。
前に読んだときと今とで感じ方が変わったことを書くのも、感想文ならではの書き方です。
まとめ:心が動いたジャンルから一冊を選ぼう

読書感想文におすすめの本を振り返ります。
| ジャンル | おすすめの本 |
|---|---|
| 物語・小説 | 星の王子さま/西の魔女が死んだ |
| 部活・スポーツ | 一瞬の風になれ/風が強く吹いている/くちびるに歌を |
| 歴史・坂本龍馬 | 竜馬がゆく(全8巻) |
| 評論・ノンフィクション | 14歳からの哲学/ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/夜と霧 |
読書感想文の本は、自分の心が動くかどうかで選ぶのがいちばんです。
気になるジャンルから一冊を手に取って、最後まで読んでみてください。
次に読む:読書感想文のおすすめの本【高校生】|近代文学・現代小説・戦争の名作
読書感想文の書き方まとめ|学年別の字数・構成・本の選び方

