中学生の読書感想文で「原稿用紙5枚」と言われると、1枚目は書けても、2枚目の途中で何を書けばいいか分からなくなってしまいませんか?
この記事では、中学生の読書感想文を5枚(2,000字)で書くための構成と、1枚ごとに何を書くかの配分、いちばん字数を使う本論の書き方、そのまま使えるテンプレートを解説します。
読み終えるころには、5枚の中で自分がいま何枚目の何を書いているのかが分かるようになり、途中で手が止まらずに最後まで書き切れるようになります。
中学生の読書感想文5枚の書き方は「1枚ずつ役割を決める」構成で

中学生の読書感想文を5枚書くときは、序論1枚・本論3枚・結論1枚と役割を先に決めてから書き始めると、途中で止まりません。
5枚は2,000字で、一気に書こうとすると長く感じます。
ところが「この1枚ではこれだけ書く」と決めてしまえば、1枚あたり400字の文章を5つつなげる作業に変わります。
とくに大事なのは、真ん中の3枚にあたる本論です。
本論で「心に残った場面」と「そこから考えたこと」を2〜3回くり返すと、あらすじだけで字数を埋めることもなくなります。

中学生の読書感想文は何枚?2,000字が目安になる理由

学校で「5枚」と指定されることが多いのは、青少年読書感想文全国コンクールの字数に合わせているからです。
コンクールの中学校の部は2,000字以内
全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する青少年読書感想文全国コンクールでは、第72回(2026年度)の応募要項で、中学校の部は本文2,000字以内と決められています。
400字詰めの原稿用紙で5枚分です。
題名・学校名・氏名は字数に数えず、句読点は1字、改行で空いたマスも字数に数えます。
コンクールの公式Q&Aでは「規定の字数をなるべくいっぱいに使って」と書かれているので、5枚目の後半まで書くのが理想です。
学校の指定が3枚や4枚のとき
学校によっては3枚(1,200字)や4枚(1,600字)の指定もあります。
その場合も、序論と結論をそれぞれ半分から1枚にし、残りを本論にあてる考え方は同じです。
原稿用紙5枚の構成|1枚目から5枚目までに書くこと

ここからは、1枚ごとに書くことを順番に見ていきます。
1枚目:序論|本との出会いと第一印象
1枚目では、その本を選んだ理由と、読み始めたとき・読み終えたときの第一印象を書きます。
最後に「この本を読んで、〇〇について考えた」とテーマを一文で示しておくと、読み手が本論に入りやすくなります。
本の簡単な紹介(あらすじ)もここに入れますが、5〜6文までにとどめます。
2〜4枚目:本論|場面と考えを3回くり返す
2枚目から4枚目までの3枚が本論です。
1枚につき1つの場面を取り上げ、「場面→なぜ心に残ったか→自分の体験や知っていること→そこから考えたこと」の順で書きます。
3つの場面は、物語の順番に並べるより、考えが深まっていく順番に並べるほうが読みごたえが出ます。
5枚目:結論|読む前と後で変わったこと
5枚目では、本を読む前の自分と読んだ後の自分で何が変わったか、これからどうしたいかを書きます。
1枚目に書いたテーマの一文にもう一度触れて、答えを出す形で締めると、全体がまとまって見えます。

中学生の読書感想文の本論の書き方

5枚の読書感想文で差がつくのは本論です。
中学生の読書感想文では、感想を述べるだけでなく、自分の考えや意見まで書けているかどうかが読み手の印象を大きく左右します。
「なぜ?」を2回重ねて考えを深める
「主人公の決断に感動した」だけでは、本論の1枚は埋まりません。
「なぜ感動したのか」「なぜ自分はそこに引っかかったのか」と2回問いを重ねると、自分の価値観や経験が見えてきます。
その答えを書いていくと、1つの場面で300〜400字は自然に書けます。
自分の体験や社会の出来事とつなげる
本の出来事を、部活・友人関係・家族といった自分の体験や、ニュースで見た社会の出来事とつなげると、感想文があなただけのものになります。
体験は大きな出来事でなくてかまいません。
「部活で後輩に強く言いすぎた日」のような小さな場面のほうが、読み手に具体的に伝わります。
引用は「 」でくくって正確に
心に残ったせりふや文章を引用すると、場面が一気に伝わります。
コンクールの公式Q&Aでは、引用するときは本文と一字一句違わないように書き、必ずかぎかっこでくくるよう呼びかけています。
引用は1つの場面につき1〜2文までにして、引用より自分の考えを書く字数を多くします。
中学生の読書感想文テンプレート|穴うめで構成メモを作る

原稿用紙に書き始める前に、次のテンプレートを埋めて構成メモを作っておくと、清書まで迷わずに進められます。
- 1枚目:私がこの本を選んだのは( )からだ。
読み終えて最初に感じたのは( )だった。
この本を通して( )について考えた。
- 2枚目:最も心に残ったのは( )の場面だ。
なぜなら( )。
私にも( )という経験がある。
- 3枚目:次に考えさせられたのは( )だ。
はじめは( )と思ったが、( )と考えるようになった。
- 4枚目:( )という言葉から、( )ということに気づいた。
これは( )にも通じると思う。
- 5枚目:読む前の私は( )だったが、今は( )と考えている。
これからは( )していきたい。
かっこの中は、単語ではなく一文で埋めるのがコツです。
一文ずつ埋めたメモは、そのまま各段落の最初の文として使えます。
実際の文章の流れは読書感想文の中学生向け例文|『走れメロス』で見る5枚の構成と書き出しで確認できます。

5枚に届かないとき・書き出しで止まるときの対処法

構成を決めても、字数が足りない、書き出しが決まらないという悩みはよく起こります。
字数が足りないときは場面を1つ増やす
字数が足りないときに、あらすじを足したり同じことを言い換えたりすると、読み手には水増しだと伝わってしまいます。
字数が足りないときは、あらすじではなく本論の場面か「もしも」の段落を足します。
「もし自分が主人公だったら」「もし結末が違ったら」と考えた段落は、自分の考えがそのまま字数になるので、内容も深まります。
書き出しは最後に書いてもいい
1枚目の書き出しで止まるなら、先に本論から書き始めてかまいません。
本論を書き終えると、自分が何をいちばん言いたかったのかがはっきりするので、それを書き出しの一文にします。
中学生の読書感想文全体の流れは読書感想文の書き方【中学生】|原稿用紙5枚の構成と簡単に書くコツでも解説しています。
よくある質問

中学生の読書感想文5枚は何文字?
400字詰め原稿用紙5枚で2,000字です。
コンクールの中学校の部も本文2,000字以内で、題名や名前は字数に数えません。
5枚の読書感想文にかかる時間はどのくらい?
本を読む時間を除いても、構成メモ・下書き・清書で数日に分けるのが無理のない進め方です。
1日で書こうとせず、構成メモを作る日と本文を書く日を分けると、内容を見直す余裕が生まれます。
あらすじは5枚のうちどれくらい書いていい?
あらすじは全体の1割から2割、原稿用紙で半分から1枚までが目安です。
それ以上は、本論の場面を説明するときに必要な分だけ書き足します。
本論では場面をいくつ取り上げればいい?
5枚なら2〜3つが書きやすい数です。
場面を5つも6つも並べると、1つあたりの考えが浅くなるので、数より深さを優先してください。
読書感想文の段落はいくつに分ける?
5枚なら、1枚に1〜3段落、全体で8〜12段落くらいが読みやすい分け方です。
話題が変わるところで段落を変え、段落の書き始めは1マス空けます。
題名はいつ決めればいい?
題名は本文を書き終えてから決めると、内容に合ったものになります。
コンクールの公式Q&Aでも、いちばん感動したことや言いたいことの中心になる言葉を題名にするとよいと紹介されています。
まとめ:5枚は「序論1枚・本論3枚・結論1枚」で書き切る

中学生の読書感想文を5枚で書くための構成をふり返ります。
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 5枚の字数 | 2,000字。コンクールの中学校の部も2,000字以内 |
| 全体の構成 | 序論1枚・本論3枚・結論1枚 |
| 本論の書き方 | 場面→なぜ→自分の体験→考えを1枚に1回 |
| テンプレート | 1枚ずつかっこを一文で埋めて構成メモにする |
| 字数が足りないとき | あらすじを足さず、場面か「もしも」の段落を足す |
1枚ずつ役割を決めてしまえば、5枚は長い文章ではなく、400字の文章を5つつなげる作業になります。
まずはテンプレートのかっこを埋めるところから始めてみてください。

