本を読むのに時間がかかる、読んでもすぐ忘れてしまう、もっと上手な読み方があるなら知りたい。
読書術や本の読み方を調べても、速読、要約、メモ術といろいろあって、どれから試せばいいのか迷っていませんか?
この記事では、読書術と読み方の全体像を、目的別の読み方の種類、内容を忘れないための読書術、速く読むための考え方、耳で聞く読書やスマホでの読書まで、まとめて紹介します。
読み終えるころには、自分の目的に合った読み方を選べるようになり、同じ時間でも本から得られるものがぐっと増えます。
読書術と読み方の基本は「目的に合わせて読み方を変える」こと

どんな本にも通用する一番の読み方があるわけではなく、読書術の基本は、読む目的に合わせて読み方を使い分けることです。
小説を味わいたいときはじっくり一字一句読み、仕事で必要な情報を探したいときは目次から必要な章だけ読む、というように、目的によって向いている読み方は変わります。
移動中や家事の合間には、本を耳で聞く読み方もあります。
読み方の種類を知って、場面ごとに選べるようになることが、読書術を身につける第一歩です。
このカテゴリでは、読むスピード、忘れないための読み方、聞く読書、読書力、要約の仕方など、本の読み方にまつわるテーマを順に紹介していきます。

目的別の読み方の種類

代表的な読み方と、それぞれが向いている場面を紹介します。
精読:一字一句じっくり読む
文章を最初から最後まで丁寧に読み、意味をかみしめながら進む読み方です。
小説や、しっかり理解したい専門書、何度も読み返したい本に向いています。
拾い読み:必要なところだけ読む
目次や見出しを見て、今の自分に必要な章や段落だけを選んで読む読み方です。
実用書やビジネス書で、特定の情報を探したいときに役立ちます。
通読:全体の流れをつかむ
細かいところにこだわらず、最後までひと通り読んで全体の流れをつかむ読み方です。
気になった部分は、あとで精読すれば大丈夫です。
音読:声に出して読む
声に出すと目と耳の両方を使うので、ぼんやり読みを防ぎ、文章のリズムも味わえます。
詩や古典、子どもの読み聞かせにも向いています。
並行読書:複数の本を同時に読む
気分や場所に合わせて、2〜3冊の本を並行して読み進める読み方です。
1冊に飽きたときに別の本に移れるので、読書が止まりにくくなります。
聞く読書:耳で本を楽しむ
本の朗読を音声で聞く読み方で、目を使わずに読書ができます。
通勤中や家事の合間など、手がふさがっている時間も読書にあてられます。
本の内容を忘れないための読書術

読んだ本の内容を覚えておきたいときは、読み方に「思い出す」ひと手間を加えるのがコツです。
読む前に目的を決める
「この本から何を知りたいか」を1つ決めてから読むと、大事なところに目が留まりやすくなります。
読んだら思い出して書き出す
1章読むごとに本を閉じ、何が書いてあったかを数行で書き出すと、記憶に残りやすくなります。
読み返すより思い出す練習をしたほうが、時間がたってもよく覚えていたという研究もあります。
くわしくは読書が頭に入らない原因と対策|内容をすぐ忘れる人の読み方で紹介しています。
メモや記録に残す
心に残った一文や、自分の考えをメモしておくと、あとで見返したときに内容を思い出せます。
メモの取り方は読書メモの取り方|読みながら・読んだ後の書き方と忘れないコツ、記録の方法は読書記録のつけ方まとめ|ノート・アプリ・読書通帳・リストの使い分けでまとめています。

速く読むための読書術の考え方

「もっと速く読めたら」と考える人は多いですが、速く読むことには注意したい点もあります。
速さと理解は引き換えになりやすい
読むことの研究者キース・レイナーらが2016年に心理学の専門誌で発表した総説では、読む速さと理解の正確さは引き換えの関係にあり、理解を保ったまま大きく速く読むのは難しいとまとめられています。
理解を保ちながら速く読むには、たくさん読んで語彙や知識を増やすことが近道だとされています。
「1冊を数分で読める」とうたう速読法をうのみにせず、目的に合わせて読むスピードを調整するのがおすすめです。
読む量を増やすと自然に速くなる
知っている言葉や背景知識が増えると、一文ごとに立ち止まる回数が減り、読むスピードは自然に上がっていきます。
拾い読みを上手に使う
全部を同じ速さで読むのではなく、大事なところはじっくり、知っているところはさっと、というように緩急をつけると、全体の時間を短くできます。
1時間でどのくらい読めるかの目安は読書は1時間で何ページ読める?1ページ何分・200ページの本を読む時間の目安で紹介しています。

あわせて読みたい:聞く読書を無料で始める方法|無料アプリと無料体験の使い方
ジャンル別の読み方のコツ

同じ読書術でも、本のジャンルによって効き方が違います。
代表的なジャンルごとに、意識したい視点を紹介します。
小説:場面を思い浮かべ、人物の関係に注目する
小説は、場面を頭の中で具体的にイメージしながら読むと、物語に入り込みやすくなります。
登場人物が多い作品は、名前と関係を簡単にメモしておくと、途中で迷いにくくなります。
速さより、登場人物の気持ちの変化をじっくり味わう精読が向いています。
ビジネス書・実用書:目的を明確にして必要な箇所から
ビジネス書や実用書は、「何を知りたいか」を明確にしてから、目次で必要な箇所を探して読む拾い読みが効率的です。
読んだら1つだけでも実践してみると、知識が行動に変わり、内容も忘れにくくなります。
専門書・教養書:入門書で下地を作ってから
難しい専門書は、いきなり読むより、同じテーマの入門書や図解の本で全体像をつかんでから読むほうが深く理解できます。
分からない言葉はすぐに調べず、印をつけて読み進め、あとでまとめて確認するのも一つの方法です。
耳で聞く読書・スマホでの読書

本は紙で目で読むだけのものではありません。
本の朗読を音声で楽しむオーディオブックや、スマホの読み上げ機能を使えば、目が疲れているときや手がふさがっているときにも読書ができます。
聞く読書のメリット・デメリットと始め方は、読書を音声で楽しむ方法|聞く読書のメリット・デメリットと始め方で紹介しています。
スマホで電子書籍を読むときは、通知で集中が途切れやすいので、読書中は通知を切っておくと読みやすくなります。
それぞれの始め方やサービスの選び方は、このカテゴリで順に紹介していきます。
読書術を試す前に整えたいこと

どんな読書術も、集中できる環境と、読む習慣があってこそ活きてきます。
読書に集中できない人は読書に集中できない原因と集中する方法|家でも集中力を高めるコツ、目が疲れやすい人は読書で目が疲れるときの対策|眼精疲労を防ぐ読み方と休憩のコツを先に読んでおくと、読書術を試しやすくなります。
読書を習慣にするコツは読書習慣のつけ方まとめ|時間・読書量・続かない・疲れる悩みの解決法でまとめています。
よくある質問

読書術はどれから試せばいい?
まずは「読む前に目的を決める」「読んだら数行で書き出す」の2つから試すのがおすすめです。
どんな本にも使えて、すぐに効果を感じやすい方法です。
速読は本当にできる?
読む速さと理解の正確さは引き換えになりやすいことが、研究でまとめられています。
内容を理解したい本は、無理に速く読もうとせず、自分のペースで読むのがおすすめです。
本は最初から順番に読まないといけない?
小説は順番に読むのが基本ですが、実用書やビジネス書は、目次から気になる章だけ読んでもかまいません。
目的に合わせて読み方を変えるのが、読書術の基本です。
何冊も同時に読んでもいい?
並行読書は、気分や場面に合わせて本を選べるので、読書が止まりにくくなる読み方です。
内容が混ざらないよう、ジャンルの違う本を組み合わせるのがおすすめです。
聞く読書も読書に入る?
耳で聞いて内容を理解するのも、本を楽しむ立派な方法です。
目が疲れているときや移動中など、紙の本と使い分けると読書の時間が増えます。
読書術の本を読んだほうがいい?
読書術の本には、著者それぞれの読み方の工夫がまとめられていて、参考になるものも多くあります。
ただし、合う方法は人によって違うので、試してみて自分に合うものだけを取り入れましょう。
まとめ:読書術と読み方は目的で選ぶ

| 読む目的 | 向いている読み方 |
|---|---|
| 物語を味わいたい | 精読・音読 |
| 必要な情報だけ知りたい | 拾い読み(目次から必要な章だけ) |
| 全体をざっくりつかみたい | 通読 |
| 内容を忘れたくない | 目的を決めて読む・読後に書き出す・メモ |
| すき間時間に読みたい | 聞く読書・並行読書 |
読み方を使い分けられるようになると、本との付き合い方がぐっと自由になります。
読書の目標を立てて続けたい人は読書の目標の立て方|続く読書計画と読書チャレンジの例もどうぞ。

