小学5年生の読書感想文で、「4年生までと同じ書き方でいいの?」「高学年らしい感想文ってどう書くの?」と迷っていませんか?
この記事では、小学生5年生の読書感想文の書き方を、高学年になって変わるポイント・字数・書く前の準備・構成・オリジナルの例文の順に解説します。
読み終えるころには、本の出来事を「自分ならどうするか」「作者は何を伝えたかったのか」まで広げて書く方法が分かり、原稿用紙3枚を自分の考えで埋められるようになります。
小学生5年生の読書感想文の書き方は「自分ならどうするか」まで考えて書く

小学5年生の読書感想文は、心に残った場面について「自分ならどうするか」「この本は何を伝えたいのか」まで考えて書くと、高学年らしい内容になります。
3・4年生では、心に残った場面と自分の体験をつなげられれば十分でした。
5年生からは、そこから一歩進んで、登場人物の行動のよしあしを自分なりに判断したり、本全体のテーマを考えたりする力が求められます。
とはいえ、難しい言葉を使う必要はありません。
「もし自分が主人公だったら」と考えた文が1つ入るだけで、感想文は一段深くなります。
5年生の読書感想文の字数と原稿用紙の目安

字数は、学校から出された指定を最優先にします。
コンクールでは5・6年生は1,200字以内
青少年読書感想文全国コンクール(主催:全国学校図書館協議会・毎日新聞社)の第72回(2026年度)応募要項では、小学校高学年(5・6年生)の部は本文1,200字以内です。
400字詰めの原稿用紙で3枚分にあたり、字数は3・4年生と同じですが、内容の深さで差が出る学年です。
題名・学校名・氏名は字数に数えず、句読点は1字、改行で空いたマスも字数に数えます。
字数を「なか」に多く使う
1,200字のうち、はじめとおわりはそれぞれ200字前後にして、残りの約800字を心に残った場面と考えたことに使います。
字数配分を先に決めておくと、あらすじだけで2枚使ってしまう失敗を防げます。

小学5年生の読書感想文を書く前の準備

5年生になると、自分で準備を進められる子も増えてきます。
付せんを2色に分けて読む
読みながら、「心が動いた場面」には黄色、「なぜ?と疑問に思った場面」には青など、付せんの色を分けてはっておきます。
疑問の付せんは、あとで「自分ならどうするか」を考える材料になります。
読み終えたら4つの問いにメモで答える
読み終えたら、次の4つの問いにノートで答えておきます。
- いちばん心が動いた場面はどこか、それはなぜか
- 登場人物の行動で、賛成できること・できないことは何か
- 自分が主人公だったら、どうしたか
- この本は、読む人に何を伝えたいのだと思うか
4つのうち「賛成できないこと」を書けると、ただほめるだけの感想文から抜け出せます。

5年生の読書感想文の構成と書き出し

メモができたら、はじめ・なか・おわりの3つに組み立てます。
はじめ:問いかけや気持ちで始める
書き出しでは、本を読み終えたときの気持ちや、読みながら浮かんだ疑問から始めると、読み手を引きつけられます。
たとえば「あの二人は、なぜ最後まで気づかなかったのだろう。
」のように、問いの形で始める方法は高学年におすすめです。
なか:場面→考え→自分ならどうするか
なかでは、場面を2つ取り上げ、それぞれについて「どう思ったか」「なぜそう思ったか」「自分ならどうするか」の順に書きます。
自分の体験を1つ入れると、考えに説得力が出ます。
おわり:本のテーマと自分のこれから
おわりでは、この本が伝えたいことを自分の言葉でまとめ、これからの生活でどうしたいかを書きます。
「〜したいです。
」だけで終わらず、「〜のときには、〜しようと思う。
」と具体的な場面を入れると、印象に残る結びになります。

小学5年生の読書感想文の例文

宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』を読んだという設定の、5年生向けの例文です。
この記事のために作ったオリジナルの文章で、入賞作品やほかのサイトの例文ではありません。
文章を写すためではなく、「自分ならどうするか」をどこに入れているかを見る見本として使ってください。
題名「二人の紳士に足りなかったもの」
あの二人は、なぜ最後まで気づかなかったのだろう。
読み終えたとき、わたしはこわさよりも、ふしぎな気持ちでいっぱいになりました。
山おくで道に迷った二人の紳士は、「山猫軒」という西洋料理店を見つけます。
店の中には扉がいくつもあり、「くつの泥を落としてください」「クリームをぬってください」と注文が書かれています。
二人はそれを、自分たちがていねいにもてなされているのだと思いこみ、言われたとおりにしていきます。
でも本当は、自分たちが料理される準備をさせられていたのです。
わたしがいちばん心に残ったのは、物語のはじめの場面です。
連れてきた犬がたおれたとき、二人は犬の心配をするより先に、「何円の損害だ」と話していました。
わたしは、この二人は生き物を大切にしていないのだと感じました。
だから山猫に、同じようにえものとして見られたのではないかと思います。
もしわたしが二人のうちの一人だったら、注文のおかしさに気づけたでしょうか。
正直に言うと、自信がありません。
わたしも、友だちに合わせて、変だと思いながら同じことをしてしまうことがあるからです。
二人の紳士も、一人だったら立ち止まれたのに、二人だったからこそ「これはきっといい店だ」と思いこんでしまったのかもしれません。
最後に二人の顔は、紙くずのようにくしゃくしゃになったまま、元にもどりませんでした。
わたしは、この本は、相手を見下したり、自分に都合よく考えたりすることのこわさを伝えているのだと思います。
これからは、みんなが言っていることでも「本当にそうかな」と一度立ち止まって考えられる人になりたいです。
この例文では、なかの3段落目に「もしわたしが二人のうちの一人だったら」という段落を入れ、自分の弱さまで正直に書いています。
登場人物を責めるだけで終わらせず、自分にも同じところがないかを書くと、読み手の心に残る感想文になります。
1年上の6年生で求められることは読書感想文の書き方【小学生・6年生】|意見の書き方と1,200字の例文で紹介しています。
よくある質問

5年生の読書感想文は原稿用紙何枚が目安?
学校の指定がなければ、コンクールの高学年の部と同じ1,200字以内、原稿用紙3枚が目安です。
3枚目の半分以上まで書けると、しっかり書いた印象になります。
5年生におすすめの本の選び方は?
登場人物が迷ったり、悩んだりする場面がある本は、「自分ならどうするか」を考えやすく書きやすい本です。
課題図書から選ぶ方法もあり、第72回の高学年の部の課題図書は全国学校図書館協議会の公式サイトで確認できます。
感想文が4年生のころと同じになってしまう
「自分ならどうするか」と「この本が伝えたいこと」の2つを書き足すと、内容が高学年らしくなります。
登場人物の行動に「賛成できないところ」を1つ見つけるのも効果的です。
5年生の読書感想文にあらすじは必要?
読み手が場面を理解できる程度のあらすじは必要です。
ただし全体の2割までにとどめ、残りは自分の考えにあてましょう。
「思いました」ばかりになってしまうときは?
「感じました」「考えました」「気づきました」「〜のではないかと思う」など、文末をいくつか使い分けると読みやすくなります。
「わたしは〜だと考える」と言い切る文を入れると、意見がはっきりします。
5年生の読書感想文は親が手伝ってもいい?
質問をして考えを引き出す、誤字を一緒に確かめるといった手伝いは問題ありません。
文章を親が考えてしまうと本人の感想文ではなくなるので、書く部分は子どもに任せましょう。
まとめ:5年生は「自分ならどうするか」で一段深く

小学5年生の読書感想文の書き方をふり返ります。
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 高学年で変わること | 「自分ならどうするか」「本が伝えたいこと」まで考える |
| 字数 | 学校の指定が優先。コンクールの高学年の部は1,200字以内 |
| 準備 | 付せんを2色に分けて読み、4つの問いにメモで答える |
| 構成 | はじめ200字・なか800字・おわり200字 |
| 書き出し | 問いかけや読み終えたときの気持ちから始める |
小学生全体の書き方の流れは読書感想文の書き方【小学生】|学年別のポイントと短い例文もあわせて読んでみてください。

