小学6年生の読書感想文、5年生までと同じように「すきな場面」と「そのわけ」を書くだけでいいのか、小学校最後の夏休みの宿題として、もう少しレベルの高い感想文にするにはどうすればいいのか、迷っていませんか?
この記事では、小学6年生の読書感想文の書き方を、1,200字の構成、6年生らしい「意見」の書き方、オリジナルの例文、夏休みに簡単に仕上げる進め方の順に解説します。
読み終えるころには、登場人物の行動について自分の意見を書けるようになり、中学生の感想文にもつながる書き方で3枚を仕上げられます。
読書感想文の書き方【小学生6年生】は「意見」と「考えの変化」を書く

小学6年生の読書感想文は、心に残った場面について「登場人物の行動に賛成か反対か」という自分の意見を書き、読む前と読んだあとで考えがどう変わったかで締めくくると、6年生らしい感想文になります。
5年生までの感想文は、好きな場面とその理由、自分の似た体験が書ければ十分でした。
6年生になると、登場人物の行動を「自分ならどうするか」だけでなく、「それは正しかったのか」と考える力がついてきます。
この「意見」を書けるようになると、中学生の感想文にもそのままつながります。
全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する青少年読書感想文全国コンクールでは、6年生が入る小学校高学年の部は1,200字以内(400字詰め原稿用紙3枚)です。

6年生の読書感想文の構成|1,200字の組み立て

原稿用紙3枚を、4つのまとまりで組み立てます。
はじめ:問いや第一印象(約150字)
本を読んで生まれた疑問や、読み始めたときの印象を書きます。
「この本を読んで、〜について考えた」と、感想文で考えたいことを最初に示すと、まとまりのある文章になります。
あらすじ:必要なところだけ(約200字)
このあと取り上げる場面が分かるように、話の流れを短く書きます。
なか:場面・意見・体験(約650字)
心に残った場面を一つ選び、登場人物の行動に賛成か反対かを、理由とともに書きます。
自分の体験や、学校・家族との出来事と比べると、意見に説得力が出ます。
おわり:考えの変化とこれから(約200字)
読む前と読んだあとで考えがどう変わったか、これからどうしたいかを書きます。
はじめに書いた問いに答える形で終わると、きれいにまとまります。

6年生らしい「意見」の書き方

意見を書くといっても、難しく考える必要はありません。
「賛成・反対」をはっきりさせる
登場人物の行動について、「わたしは〜に賛成だ(反対だ)。
なぜなら〜だからだ。
」の形で書きます。
どちらとも言えないときは、「半分は賛成だが、〜という点には反対だ」と書いてもかまいません。
反対の立場も考えてみる
自分の意見と反対の考え方を一度書き、「それでもわたしは〜と考える」とつなげると、6年生らしい深い感想文になります。
文末を「だ・である」にそろえるのもあり
6年生は、「です・ます」でも「だ・である」でもかまいませんが、1つの感想文の中ではどちらかにそろえましょう。
「です・ます」と「だ・である」が混ざると読みにくくなるので、清書の前に文末をそろえることを忘れないようにしましょう。
あわせて読みたい:読書感想文の書き方【小学生3年生】構成と例文|書き出しのコツ
小学6年生の読書感想文の例文|芥川龍之介『杜子春』

ここでは、著作権の切れた芥川龍之介の『杜子春』を題材に、この記事のために書いたオリジナルの例文を紹介します。
そのまま写すのではなく、「意見」と「考えの変化」をどう書いているかを見る見本として使ってください。
例文:「杜子春が声を出したのは、負けだったのか」
(はじめ)「杜子春は、仙人になるための試験に失敗した。
でも、わたしは読み終えたとき、杜子春が負けたとはどうしても思えなかった。
この感想文では、杜子春が声を出したことは本当に失敗だったのかを考えてみたい。
」
(あらすじ)「杜子春は、仙人の力で二度も大金持ちになるが、お金がなくなると友だちがみんな去っていくことを知り、人間にあきてしまう。
そこで仙人になりたいとたのみ、どんなことが起きても決して声を出してはいけないという試験を受ける。
杜子春は、おそろしい目にあっても声を出さずにがまんし続けるが、地獄で、馬の姿にされた両親がむちで打たれる場面を見せられる。
」
(なか)「わたしは、杜子春が『お母さん』と声を出したことに賛成だ。
なぜなら、打たれながらも子どもの幸せを願う母親を前にして、だまっているほうが人として大切なものを失うと思うからだ。
もちろん、仙人になるという目標のためには、最後までがまんするべきだったという考え方もある。
わたしも、スイミングの記録会の前に、友だちに遊びにさそわれて、練習を休むかどうかなやんだことがある。
そのときは、目標のためにがまんするのが正しいと思っていた。
しかし、杜子春の話を読んで、目標よりも大切にしなければいけないものがあるのではないかと考えるようになった。
杜子春は試験には失敗したけれど、人間として大切な心は失わなかったのだ。
」
(おわり)「読む前のわたしは、目標のためにがまんできる人がえらいと思っていた。
今は、がまんすることと同じくらい、人の気持ちを大切にできることがえらいと思う。
これからは、目標に向かってがんばりながらも、身近な人の気持ちに気づける人になりたい。
」

例文のここを見る
「はじめ」で問いを示し、「なか」で賛成の意見・反対の考え方・自分の体験を書き、「おわり」で読む前と読んだあとの変化を書いて、問いに答えています。
この流れは、中学生になってからの感想文でもそのまま使えます。
夏休みに6年生が読書感想文を簡単に仕上げる進め方

小学校最後の夏休みは、行事や習いごとで忙しくなりがちです。
数日に分けて進めると、無理なく仕上がります。
1日目:本を読んで付箋を貼る
登場人物が迷ったり選んだりした場面に付箋を貼り、「賛成?反対?」を一言メモしておきます。
2日目:問いと意見を決める
いちばん心に残った場面について、「この行動は正しかったのか」という問いを立て、自分の意見と理由、似た体験をメモします。
3日目:下書き、4日目:見直して清書
4つのまとまりに分けて下書きし、次の日に文末がそろっているか、あらすじが長すぎないかを確かめてから清書します。
学年ごとのちがいは読書感想文の書き方【小学生】|学年別のポイントと短い例文、中学年の例文は読書感想文の書き方【小学生・4年生】|1,200字の例文と書き出しのコツ、低学年の親の手伝い方は読書感想文の書き方【小学生1年生・2年生】|親の手伝い方と例文で紹介しています。
よくある質問

6年生の読書感想文は何枚書けばいい?
学校の宿題では先生の指示に従ってください。
青少年読書感想文全国コンクールでは、6年生が入る高学年の部は1,200字以内で、400字詰め原稿用紙3枚分が目安です。
6年生の読書感想文を簡単に書くコツは?
登場人物が迷う場面を一つ選び、「賛成か反対か」「なぜか」「似た体験は?」の3つをメモしておくことです。
このメモがあれば、「なか」の部分はほとんどできあがります。
「です・ます」と「だ・である」はどちらがいい?
どちらでもかまいませんが、1つの感想文の中ではどちらかにそろえましょう。
学校で指定がある場合は、その指示に従ってください。
意見が思いつかないときは?
「自分だったら同じことをするか」を考えてみましょう。
「する」なら賛成、「しない」なら反対として、その理由を書けば意見になります。
例文と同じ本で書いてもいい?
同じ本で書いてもかまいませんが、例文とは違う場面や、自分だけの体験を選びましょう。
例文の文章をそのまま写すのは絶対にやめてください。
中学生の感想文とのちがいは?
中学生になると、コンクールの字数は2,000字以内(原稿用紙5枚)に増えます。
6年生のうちに「意見」と「考えの変化」を書く練習をしておくと、中学生の感想文にも落ち着いて取り組めます。
まとめ:6年生の読書感想文は「意見」で一歩深める

小学6年生の読書感想文の書き方を振り返ります。
| まとまり | 書くこと(1,200字の目安) |
|---|---|
| はじめ | 問いや第一印象(約150字) |
| あらすじ | 必要なところだけ短く(約200字) |
| なか | 場面・賛成か反対か・反対の考え方・自分の体験(約650字) |
| おわり | 読む前と読んだあとの変化・これから(約200字) |
6年生の感想文は、自分の意見を言葉にする練習の場です。
登場人物の選択について自分の考えを持ち、小学校最後の感想文を自分らしく仕上げてください。
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読書感想文の書き方|構成・書き出し・原稿用紙のルールを5ステップで

